私の歌謡“変”歴(昭和25年〜26年篇) 今まで聴いた歌から・・・・・
この頃の出来事
昭和25年 1月 7日 | 聖徳太子の1000円札登場。 |
昭和25年 2月13日 | 都教育庁、教員246人をレッドパージ。以後反対闘争激化 |
昭和25年 3月 1日 | 木炭が自由販売に。 |
昭和25年 3月10日 | 「何でも10円」の店、東京日本橋に出現。“ヒャッキン”の元祖か? |
昭和25年 6月25日 | 朝鮮戦争勃発。 |
昭和25年 7月 1日 | 味噌・醤油が自由販売に。 |
昭和25年 7月 2日 | 修行僧の放火により京都・金閣寺炎上。のちに三島由紀夫の小説に。 |
昭和25年 9月20日 | 衣料切符制度廃止。 |
昭和26年 1月 3日 | NHK紅白歌合戦放送。(回数を名乗るのは第4回から) |
昭和26年 4月11日 | マッカーサー連合軍最高司令官を罷免さる。 |
昭和26年 4月24日 | 横浜・桜木町で国電火災。ドアが開かず乗客106人焼死。 |
昭和26年 9月 1日 | 中部日本放送・新日本放送開局。民放第一声。 |
昭和26年 9月 4日 | サンフランシスコ講和条約会議開催。8日対日講和条約・日米安保条約調印 |
昭和26年 9月10日 | 大映「羅生門」ベニス国際映画祭でグランプリ獲得。 |
昭和26年10月25日 | 日航第一号機「もく星」号就航。東京−大阪間6000円也 |
登録No | 曲名 | 発売年 | 歌手名 | レコード 会社 |
コメント |
01652 | 白い船のいる港 | 25 | 平野愛子 | ビクター | 東辰三最後のヒット曲。外洋に出た白い船と共に・・・・ |
00511 | リンゴの花びらこぼれる駅に | 25 | 安藤まり子 | コロムビア | 戦後初の国鉄キャンペーンソング。詞は公募し作曲は古関裕而が担当。一生懸命列車の走る感じが○。 |
01653 | 夜来香 | 25 | 山口淑子 | ビクター | 「イエライシヤン」と正しく発音しているところに注目。 |
00513 | 水色のワルツ | 25 | 二葉あき子 | コロムビア | 高木東六作曲の美しいワルツ。水色は涙を拭うハンケチの色。 |
01363 | 想い出のボレロ | 25 | 高峰三枝子 | コロムビア | 「ブルース」「タンゴ」につづくリズムもの第三弾。想い出を情熱的に。 |
00510 | イヨマンテの夜 | 25 | 伊藤久男 | コロムビア | 歌謡史上最大の異色作か。古関&伊藤による「他では出し得ぬ“味”」。 |
01060 | 紅い燃ゆる地平線 | 25 | 楠木繁夫 | テイチク | 楠木最大のヒット「緑の地平線」の戦後版。「紫匂う地平線」なんてのもあった。 |
07264 | こころ妻 | 25 | 竹山逸郎 生田恵子 |
ビクター | 生田恵子のレコードデビュー。オーソドックスな歌謡調ですが良く歌っています。 |
07537 | ペ子ちゃんセレナーデ | 25 | 笠置シズ子 | コロムビア | 元々は「フクちゃん」の横山隆一原作の新聞連載マンガから。笠置にとっても「ハマリ」役。 |
07536 | デンスケ節 | 25 | 高倉敏 堺駿二 |
コロムビア | こちらも松竹で映画化されたときの主題歌。2曲とも作曲は服部良一。 |
02842 | しのび泣く雨 | 25 | 三原純子 | テイチク | 銀の滴、せつなく降り続く雨を歌ったブルース。この後病を得て郷里へ。 |
00515 | 山のかなたに | 25 | 藤山一郎 | コロムビア | 「青い山脈」につづく石坂文学の映画化の主題歌。詞曲は同じコンビ。 |
07539 | 緑の並木路 | 25 | 霧島昇 | コロムビア | 中間の台詞は折原啓子。オーソドックスな歌謡曲。 |
07271 | 夜霧の貨物船 | 25 | 灰田勝彦 | ビクター | 灰田&吉田正。初の顔合わせ。「貨物船」は“カーゴ”と読んでください。 |
00516 | 赤い靴のタンゴ | 25 | 奈良光枝 | コロムビア | 古賀作品のタンゴって案外少ないのでは・・・これは佳曲です |
05947 | ボタンとリボン | 25 | 池真理子 | コロムビア | ここで言う「リボン」とは棒タイ(蝶ネクタイなど)のこと。 |
01355 | 買物ブギー | 25 | 笠置シズ子 | コロムビア | こりゃヤラれましたワ。わてホンマによう言わんわ、あ〜しんど・・・・ |
00522 | 涙のチャング | 25 | 小畑実 | コロムビア | 小畑の歌った古賀メロは数少ない。これは南北分断の朝鮮半島に心痛めて作られた佳曲。 |
05949 | ベサメ・ムーチョ | 25 | 黒木曜子 | コロムビア | 外国曲。妖艶の表現がピッタリの黒木の歌唱。 |
01356 | サム・サンデー・モーニング | 25 | 霧島昇 小川静江 |
コロムビア | いかにも「日曜の朝」を思わせる曲調。小鳥のさえずりが聞こえてきそう。 |
00518 | 東京キッド | 25 | 美空ひばり | コロムビア | ボッケに菓子と夢をいれて。 |
01658 | 火の鳥 | 25 | 渡辺はま子 宇都美清 |
ビクター | 琴をフィーチャーした前間奏が違和感ないのが見事。 |
00925 | ダンスパーティーの夜 | 25 | 林伊佐緒 | キング | 折からのダンスブームに乗って。ムーディーなブルース。 |
00521 | 酔っぱらいの町 | 25 | 藤山一郎 森繁久弥 |
コロムビア | のちに森繁が「銀座の雀」のタイトルで焼き直した。 |
01660 | ハワイ航空便 | 25 | 宇都美清 | ビクター | まだまだハワイが「憧れ」だった頃。 |
00524 | 白い花の咲く頃 | 25 | 岡本敦郎 | コロムビア | 悲しい時代を乗り越えてなお変わらぬ野の花を愛おしむ。岡本の歌唱も品良く。 |
01353 | バラのルンバ | 25 | 二葉あき子 | コロムビア | 二葉の丁寧な歌唱が印象的なルンバ。 |
01659 | 桑港のチャイナ街 | 25 | 渡辺はま子 | ビクター | 「蘇州夜曲」と並ぶ彼女の看板。中国扇がお似合い。 |
07277 | フロリダのオレンジ娘 | 25 | 轟夕起子 | ビクター | タカラヅカ調でサンバ。ノリノリです。 |
02287 | ロマンの幌馬車 | 25 | 藤島桓夫 奥田英子 |
タイヘイ | ひなびた田舎の温泉宿を舞台に、恋をのせて揺れる幌馬車を歌う。デュエットの組み合わせも珍しい。 |
00526 | 祇園ブギ | 26 | 池真理子 | コロムビア | 映画「偽れる盛装」から。京マチ子扮する君蝶がモデル。 |
00527 | 越後獅子の唄 | 26 | 美空ひばり | コロムビア | 「越後獅子」は児童福祉法のため消滅。歌は不滅。 |
01661 | 高原の駅よさようなら | 26 | 小畑実 | ビクター | 戦後の小畑の代表曲。高原に汽笛一声残して往く列車を見送る・・・・ |
00529 | 東京の雨 | 26 | 藤山一郎 | コロムビア | やるせなく降り続く雨をリリカルに歌い上げる、せつないワルツ。 |
01081 | 私は街の子 | 26 | 美空ひばり | コロムビア | 「私は街の子巷の子・・・」初期ひばりの歌の中ではウェット系。上原げんと作曲。 |
01365 | 情熱のルンバ | 26 | 高峰三枝子 | コロムビア | 「燃やせ情熱歌えよルンバ・・・」感情をやや抑えた伴奏に情熱をぶつけています。 |
00530 | 白いランプの灯る道 | 26 | 奈良光枝 | コロムビア | 古関裕而作曲。奈良光枝の線の細い歌唱がよりムードを醸し出している。 |
05950 | 僕は特急の機関手で | 26 | 三木鶏郎 森繁久弥 丹下キヨ子 |
コロムビア | 「冗談音楽」から。三木鶏郎を知らなくてもこの曲はご存じでは・・・と言えるほどトリメロの金看板。 |
02847 | 憧れは馬車に乗って | 26 | 菅原都々子 | テイチク | 春は馬車が連れてくる・・・メルヘンです。 |
01667 | ミネソタの卵売り | 26 | 暁テル子 | ビクター | 卵ガラミの食品CMソングに“替え歌”として登場すること幾度ぞ、という歌。それだけインパクトも強い、ということです。 |
02291 | 上州鴉 | 26 | 瀬川伸 | タイヘイ | 瀬川伸の代表曲。この後「××鴉」と出たがこれには及ばず |
02293 | 夜のルンバ | 26 | エト邦枝 | タイヘイ | やっぱりこの人が歌うと「夜」のイメージなのでしょうか。 |
00537 | リラの花咲く頃 | 26 | 岡本敦郎 | コロムビア | 田村しげる作曲の甘美なタンゴで「白い花の咲く頃」の続編と言える。岡本敦郎が丁寧に歌っている。 |
02848 | 江ノ島悲歌 | 26 | 菅原都々子 | テイチク | 「恋の片瀬の浜千鳥・・・」暗い海へ落とす影に青春の翳りを歌う。 |
01668 | アルプスの牧場 | 26 | 灰田勝彦 | ビクター | レイホー・・・灰田のヨーデルも聴けます。 |
01669 | 東京シューシャイン・ボーイ | 26 | 暁テル子 | ビクター | 靴磨き少年の「陽」をテーマに。「ガード下・・」とは好対照。 |
02850 | 連絡船の唄 | 26 | 菅原都々子 | テイチク | かって陸と小島を結んでいたのは“船”。今は橋でしょうが、これじゃ歌にはなりませんね。 |
01674 | 野球小僧 | 26 | 灰田勝彦 | ビクター | 野球好きの灰田にうってつけの曲。どこの原っぱに行ってもこういう少年っていましたよねぇ・・・・ |
01673 | 夜のささやき | 26 | ナンシー・梅木 | ビクター | ハスキーボイスによる、切ない「ささやき」。松井八郎作曲。My Dear・・・ |
01304 | 上海帰りのリル | 26 | 津村謙 | キング | リルの大捜索が行われたほどのブームに。いろんなアンサーソングも生まれる。(この歌自身アンサーですが) |
00539 | あざみの歌 | 26 | 伊藤久男 | コロムビア | 可憐に咲くアザミに愛しい人をダブらせた、八洲メロディーの傑作。伊藤の一枚抑えた歌唱も秀逸。 |
01671 | 東京チカチカ | 26 | 轟夕起子 | ビクター | 「日本一忙しい」歌。ひょっとするとトリローさんは「買物ブギー」(作曲:服部良一)に対抗意識を持っていたのでは?? |
01672 | 水色のスーツケース | 26 | 灰田勝彦 | ビクター | 独り旅に出る複雑な心境を暗示する(かのような)イントロが秀逸。 |
01675 | さすらいの旅路 | 26 | 宇都美清 久慈あさみ |
ビクター | きりきりと切なく訴えるような歌唱が印象的。 |
01305 | 東京の椿姫 | 26 | 津村謙 | キング | 「窓うつ風のためいきか・・」出だしの詞もユニークなこの曲。リルの次は椿姫。 |
00547 | ニコライの鐘 | 26 | 藤山一郎 | コロムビア | 鐘の音が身に染み渡る佳曲。藤山の歌唱も格調高く印象的 |
00542 | ホープさん | 26 | 三木鶏郎 並木路子 |
コロムビア | サラリーマンなら身につまされる内容。糖衣に包まれた“毒”といったところ。 |
01677 | 白樺の小径 | 26 | 淡谷のり子 | ビクター | 高原の旅情をムーディーに。ベテラン健在。 |
01678 | あゝ高原を馬車は行く | 26 | 小畑実 | ビクター | 小畑の“高原”シリーズ第二弾。今度は鈴の音も高らかに馬車が登場。 |
00544 | 赤道祭りの歌 | 26 | 伊藤久男 | コロムビア | 「イヨマンテ」系かと思いきやウェットな映画主題歌です。 |
01681 | 女豹の地図 | 26 | 久慈あさみ | ビクター | 「車軸に」降り流す雨が印象的。ルンバです。 |
04587 | あこがれの郵便馬車 | 26 | 岡本敦郎 | コロムビア | 実際に日本で郵便馬車が存在したかは問わず。岡本敦郎の清潔な歌唱で軽快に。 |
01083 | あの丘越えて | 26 | 美空ひばり | コロムビア | 夕暮れ−昼間−星の夜、と展開する抒情的な詞、ウェットだけど翳りを見せないアレンジ、そして歌唱。佳曲です。 |
01679 | 浅草紅団 | 26 | 乙羽信子 宇都美清 |
ビクター | 原作川端康成の映画化より。最初ラジオでタイトルを聴いたとき、この文字が思い浮かばなかった・・・・ |