私の歌謡“変”歴(昭和18年〜20年篇)  今まで聴いた歌から・・・・・

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この頃の出来事

昭和18年 1月13日 ジャズなど米英楽曲約1000曲のレコード・演奏が禁止
昭和18年 3月25日 日本初の長編アニメーション「桃太郎の海鷲」封切り
昭和18年 5月 登呂遺跡発見(確認は7月6日)
昭和18年 4月28日 東京六大学野球解散
昭和18年 6月25日 戦時学徒動員体制確立要綱決定。
昭和18年 8月22日 作家・島崎藤村没
昭和18年 9月 8日 イタリア、無条件降伏。のち10月13日には対独宣戦布告
昭和19年 6月 6日 連合国、ノルマンジー上陸
昭和19年 2月29日 大型劇場の閉鎖。歌舞伎座・京都南座など。4月1日には日劇・帝劇も閉鎖。
昭和19年 6月30日 大都市圏の学童集団疎開決定。
昭和19年11月13日 日本野球報国会、プロ野球休止を決定
昭和19年12月 7日 東海地方に大地震。(M8)全壊家屋26130戸、死者998人、津波による流失3059戸(東南海地震)
昭和20年 1月27日 詩人野口雨情没
昭和20年 3月 9日 B29による東京大空襲。14日には大阪も
昭和20年 5月 7日 ドイツ、無条件降伏。
昭和20年 8月 6日 広島に原爆投下。9日には長崎に投下
昭和20年 8月15日 正午「終戦の大詔」玉音放送。終戦。
昭和20年 8月17日 戦後初の内閣東久邇宮内閣発足。記者会見での「一億総懺悔」は流行語に。
昭和20年 9月 3日 英人記者バーチェットノー・モア・ヒロシマ≠打電。世界に初めて原爆の惨状を報道。
昭和20年 9月20日 文部省、国定教科書の部分削除を通達。「墨塗り教科書」の登場。
昭和20年10月29日 第一回宝くじ発売。一等賞金は10万円で1〜4等の副賞に純綿キャラコ、ハズレ券4枚でタバコ10本と引き換え。
昭和20年10月 戦後初の企画映画「そよかぜ」封切り。

 

登録

発売

タイトル

歌手名

作詞

作曲

歌い出し

元レコード番号

コメント

00156

昭18-01

バタビアの夜は更けて

灰田勝彦

佐伯孝夫

清水保雄

都バタビヤ運河も暮れて

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灰田の“南方三部作”の一つだが、中間の台詞がユニーク。曲調も郷愁を呼ぶ。

00401

昭18-01

湖畔の乙女

菊池章子

西条八十

早乙女光

落葉散る散る山あいの

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戦争激化の中にあって、この歌有り・・・と作者の無言の訴えが聞こえてきそうな佳曲です。

00889

昭18-01

風は海から

渡辺はま子

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風は海から吹いてくる

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東宝「阿片戦争」より。

01361

昭18-01

南の花嫁さん

高峰
三枝子

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ねむの並木をお馬のせなにゆらゆらゆらと

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もとは中国の歌謡。古賀政男が採譜。当初李香蘭が歌う予定だった。

00153

昭18-02

勘太郎月夜唄

藤原亮子小畑実

佐伯孝夫

清水保雄

影か柳か勘太郎さんか

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伊那の勘太郎をテーマに。天龍下り乗船場などでは今でも流されています。

00402

昭18-02

花百蘭

渡辺はま子

西条八十

古賀政男

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03061

昭18-02

おとめの幸

菊池章子
佐々木成子

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佐々木
すぐる

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03066

昭18-02

青い牧場

藤山 一郎/奈良 光枝

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誰の涙か朝露か

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一見童謡風の歌詞なんですけど、ねぇ・・・

03370

昭18-02

故郷の白百合

霧島 昇/松原 操

サトウ ハチロー

古賀 政男

香りも高きふるさとの

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大映「青空交響楽」の主題歌。霧島・松原夫妻による清楚なワルツ。

00404

昭18-03

戦いの街に春が来る

楠木 繁夫/菊池 章子

西条 八十

古賀 政男

たんぽぽ咲いた杏も咲いた

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明るい調子の歌だが街に「春」は来なかった・・・デュエットの組み合わせもレア。

04160

昭18-03

戦友の遺骨を抱いて

石井 亀次郎

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07220

昭18-03

ジャワの夕月

灰田 勝彦

佐伯 孝夫

佐々木 俊一

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00405

昭18-04

お使いは自転車に乗って

轟 夕起子

上山 雅輔

鈴木 静一

お使いは自転車で気軽に行きましょ

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轟夕起子の歌声が明るく健康的。彼女が主演した東宝「ハナ子さん」の主題歌だった。

00157

昭18-05

加藤部隊歌

灰田 勝彦

田中 林平

原田 喜一/他

エンジンの音轟々と

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正式には「陸軍飛行第64戦隊歌」。4節の亡き戦友を偲ぶところで転調、しみじみと・・

02825

昭18-05

走れ日の丸銀輪部隊

松平 晃

島田 磬也

杉山 長谷雄

まわる戦線炎の風に

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07228

昭18-05

隊長殿のお言葉に

灰田 勝彦/小畑 実/貴島 正一

佐伯 孝夫

清水 保雄

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00179

昭18-06

サヨンの歌

李 香蘭

西条 八十

古賀 政男

花を摘み摘み山から山を

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満映・松竹提携「サヨンの鐘」主題歌。中間に台湾民謡「杵唄」が挿入されている。

00181

昭18-06

浜辺の歌

李 香蘭

林 古渓

成田 為三

あした浜辺にもとおれば

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04314

昭18-06

戦う東条首相

伊藤 武雄

小田 俊与

古関 裕而

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04315

昭18-06

富士に誓う

伊藤 久男

大木 惇夫

仁木 他喜雄

希望かがやくしののめの

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ドキュメンタリー映画の主題歌だが、仁木他喜雄作の戦時ものとして異色。

04317

昭18-06

索敵行

伊藤 久男/霧島 昇/楠木 繁夫

野村 俊夫

万城目 正

日の丸はち巻きしめ直し

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松竹「愛機南へ飛ぶ」主題歌。♪天下分け目の決戦場!〜

04318

昭18-06

大空に祈る

松原 操/三原 純子/菊池 章子

野村 俊夫

万城目 正

風吹きゃ嵐にならぬよう

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「索敵行」の片面。♪祈るこころはただ一つ(無事で)・・と母親の心情を歌う。

03063

昭18-07

なつかしの蕃社

霧島 昇/菊池 章子

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春は優しい緋桜が

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「サヨンの歌」の片面。哀愁感のあるデュエット。

00409

昭18-08

カヌーに乗って

霧島 昇

高橋 掬太郎

平川 英夫

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04320

昭18-08

海軍航空の歌

伊藤 久男/霧島 昇

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07848

昭18-08

海の荒鷲

霧島 昇/渡辺 はま子

高橋 掬太郎

佐々木 すぐる

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07224

昭18-09

男の凱歌

灰田 勝彦

若杉 雄三郎

服部 正

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00410

昭18-10

我が家の風

伊藤 久男

西条 八十

古関 裕而

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02827

昭18-10

銀座尾張町

東海林 太郎

藤田 まさと

長津 義司

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04322

昭18-10

海を征く歌

伊藤 久男

大木 惇夫

古関 裕而

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04323

昭18-10

アッツ島血戦勇士顕彰国民歌

波平 暁男/伊藤 武雄/伊藤 久男

裏巽 久信

山田 耕筰

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04324

昭18-10

若鷲の歌

霧島 昇/波平 暁男

西条 八十

古関 裕而

若い血潮の『予科練』の

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「決戦・・」の片面で別名「予科練の歌」。七つ釦は桜に錨・・の名詩句はポスターから。

04325

昭18-10

決戦の大空ヘ

藤山 一郎

西条 八十

古関 裕而

決戦の空血潮に染めて

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東宝の同名映画の主題歌。長調のこの曲より哀愁感のある「若鷲・・」が愛唱された。

07227

昭18-10

美しき編隊(空征く学徒に贈る)

灰田 勝彦

佐伯 孝夫

灰田 晴彦

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04113

昭18-11

艦上機恙なし

岡 晴夫

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あゝ南海に日は暮れて

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帰らぬ愛機と戦友を憂う、オカッパルの名唱。大村能章作曲

00412

昭18-12

私の鶯

李 香蘭

サトウ ハチロー

服部 良一

霧の深い宵も粉雪降る夜半も

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満映・東宝提携の同名映画主題歌だった。歌の終結部が聴きどころです

04327

昭18-12

四川進撃の歌

伊藤 久男

長江 将軍

古関 裕而

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07230

昭19-**

ハンマーが物言うた

藤原 義江

岡本 一平

中山 晋平

ハンマーがようハンマーがよう

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作詞は岡本太郎の父、岡本一平。幻のレコード。

00158

昭19-01

ラバウル海軍航空隊

灰田 勝彦

佐伯 孝夫

古関 裕而

銀翼連ねて南の前線

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専属の枠を越えた組み合わせによる作品。それだけ時代も緊張していた証拠。

00413

昭19-01

たそがれのマニラ

淡谷 のり子

藤浦 洸

フィリピン民謡

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00415

昭19-01

常夏の島

藤山 一郎/三原 純子

藤浦 洸

ジャワ民謡

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03373

昭19-01

雲のふるさと

伊藤 久男

大木 惇夫

古賀 政男

常夏の椰子の木陰に

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これも古賀メロの隠れた名曲。作詞大木惇夫。

04328

昭19-01

あの旗を撃て

伊藤 久男

大木 惇夫

古関 裕而

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00159

昭19-02

特幹の歌

藤原 義江

清水 かつら

佐々木 俊一

翼輝く日の丸に

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“特幹”とは「特別幹部候補生」の略。佐々木俊一にしては珍しく勇壮な曲。

00160

昭19-02

小太刀を使う女

藤原 亮子/小畑 実

佐伯 孝夫

清水 保雄

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03371

昭19-02

ジャワのあけくれ

二葉 あき子

横山 隆一

古賀 政男

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03372

昭19-02

フクちゃんと兵隊

高橋 悦子/伊藤 久男

横山 隆一

古賀 政男

兵隊さん兵隊さんあれなァに

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「フクちゃん」から。伊藤久男の兵隊役は適役。東南アジア各国のコトバが登場。作曲古賀政男。

04117

昭19-02

戦線のど自慢

三門 博

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04118

昭19-02

日本行軍歌

鬼 俊英/井口 小夜子

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04119

昭19-02

ブーゲンビル島沖航空戦

立花 ひろし

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07229

昭19-02

兄は征く

灰田 勝彦/大野 一子

清水 かつら

東 辰三

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00417

昭19-04

宣候節

藤山 一郎

牧 房雄

帝国海軍軍楽隊

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04120

昭19-04

少年兵を送る歌

鬼 俊英/小西 信義/井口 小夜子

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04330

昭19-04

大航空の歌

霧島 昇/松原 操

西条 八十

佐々木 俊一

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00418

昭19-05

かちどき音頭

松原 操/佐々木 章/近江 俊郎

野村 俊夫

古関 裕而

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04333

昭19-05

轟沈

楠木 繁夫

米山 忠雄

江口 夜詩

可愛い魚雷と一緒に積んだ

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魚雷とバナナの対比がおもしろいですな。

04334

昭19-05

海底万里

伊藤 久男

高橋 掬太郎

江口 夜詩

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04336

昭19-06

今ぞ召されて

霧島 昇

西条 八十

万城目 正

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04337

昭19-06

海軍予備練の歌

坂本 栄吾

伊藤 竹夫

伊藤 竹夫

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04338

昭19-06

突撃喇叭鳴り渡る

楠木 繁夫/三原 純子/近江 俊郎

勝 承夫

古関 裕而

勝って逢おうと誓って逝った

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突撃ラッパが淋しく聞こえるのは私だけでしょうか?

04339

昭19-06

造れ送れ撃て

伊藤 久男

明本 京静

明本 京静

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00420

昭19-08

フクちゃん部隊出撃の歌

酒井 弘

米山 忠雄

服部 逸郎

出撃だ出撃だフクちゃん部隊の出撃だ

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「フクチャン部隊の出撃だ・・」と歌からはのどかさすら感じられるが実際には戦局はかなり悪化していた。

04341

昭19-08

輝く黒髪〜女子挺身隊の歌〜

千葉 静子

西条 八十

古関 裕而

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04342

昭19-08

桜花に誓う 〜女子挺身隊の歌〜

松原 操/奈良 光枝/三原 純子

西条 八十

古賀 政男

補給の船の日の丸に

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八十・古賀コンビによる作品。サブタイトルにあるように「女子挺身隊の歌」。

00423

昭19-10

月夜船

波平 暁男

藤浦 洸

古賀 政男

おおいそこゆくのぼり船

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戦後三波晴夫の「船方さんヨ」で盗作騒ぎに。こちらが『元歌』です。

00421

昭19-11

歓喜の港

伊藤 久男/波平 暁男

西条 八十

服部 良一

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00422

昭19-11

君は船びと

轟 夕起子

西条 八十

服部 良一

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04344

昭19-11

熱砂を越えて

波平 暁男

野村 俊夫

竹岡 信幸

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04345

昭19-11

昭和の桃太郎

楠木 繁夫

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川本 晴朗

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04346

昭19-11

若桜の歌

波平 暁男/近江 俊郎

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川本 晴朗

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04347

昭19-11

僕は空へ君は海へ

酒井 弘

サトウ ハチロー

佐々木 すぐる

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04348

昭19-11

カボチャの歌

楠木 繁夫/渡辺 はま子

サトウ ハチロー

古賀 政男

カボチャ作ろうよ

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「カボチャを作ろう・・」とは歌っていますが実際には伸びてきた“つる”を食していた、逼迫した時代だった。

04349

昭19-11

今ぞ決戦

楠木 繁夫/近江 俊郎

藤浦 洸

明本 京静

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04350

昭19-11

決戦むすめ

奥山 彩子/菅沼 ゆき子

野村 俊夫

平川 英夫

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04351

昭19-11

いさおを胸に

楠木 繁夫/松原 操

サトウ ハチロー

古賀 政男

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04353

昭19-11

この仇討たん

高峰 三枝子

高橋 掬太郎

服部 良一

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04359

昭19-12

決戦の海

伊藤 武雄

与田 準一

古関 裕而

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00424

昭20-01

祖国の花

轟 夕起子/奈良 光枝/渡辺 一恵

サトウ ハチロー

古賀 政男

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00425

昭20-01

あゝ紅の血は燃ゆる

酒井 弘/安西 愛子

野村 俊夫

明本 京静

花も蕾の若桜

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「学徒動員の歌」。純粋な若者たちは「お国のため」とこの歌をバックに勤労奉仕をしていた。

04356

昭20-01

空のふるさと

近江 俊郎/松原 操

大木 惇夫

服部 逸郎

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04357

昭20-01

敵の炎

伊藤 久男/楠木 繁夫

サトウ ハチロー

古賀 政男

憎き翼がけがす祖国の青空

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空襲に対する“怒り”の歌。勇壮な編曲は江口夜詩。

04360

昭20-01

米英撃滅の歌

伊藤 久男/波平 暁男

野口 米次郎

山田 耕筰

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04361

昭20-01

乙女の旅唄

轟 夕起子/高峰 三枝子/月丘 夢路

西条 八十

万城目 正

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04362

昭20-01

雷撃隊の歌

霧島 昇

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04363

昭20-01

勝利の日まで

波平 暁男/近江 俊郎/奈良 光枝

サトウ ハチロー

古賀 政男

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04364

昭20-01

一億総進撃の歌

伊藤 武雄/佐々木 成子

佐藤 春夫

草川 信

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00426

昭20-03

かくて神風は吹く

高倉 敏/近江 俊郎

高橋 掬太郎

竹岡 信幸

海を圧して寄せ来る敵を

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「元寇」の伝説から。結局“神風”は吹かず戦後“そよかぜ”が吹きました・・・・

04122

昭20-03

独航船

谷田 信子

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04368

昭20-03

お山の杉の子

安西 愛子/加賀美 一郎/寿永 恵美子

吉田 テフ子

佐々木 すぐる

昔昔のその昔椎の木林のすぐ傍に

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戦時色を抜いて戦後再発売されています。

04369

昭20-03

雷撃隊出働の歌

霧島 昇/波平 暁男

米山 忠雄

古関 裕而

母艦よさらば撃滅の翼に映える茜雲

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東宝「雷撃隊出動」の主題歌。出動、のわりに悲壮感が漂う。

04370

昭20-03

男散るなら

近江 俊郎/霧島 昇

米山 忠雄

鈴木 静一

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04371

昭20-03

体当り精神

霧島 昇

伊藤 竹夫

伊藤 竹夫

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04372

昭20-03

台湾沖凱歌

近江 俊郎/朝倉 春子

サトウ ハチロー

古関 裕而

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04373

昭20-03

フィリピン沖の決戦

伊藤 武雄

藤浦 洸

古関 裕而

はやる心の梓弓引絞り

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戦前に出たレコードとしてはほぼ最後のもの。景気良い曲調だが敗色は濃厚だった。

歌詞(歌い出し)やタイトルに現時点において不適切な表現があるかも知れませんが、あくまでも流行歌“資料”として当時のまま掲載しております。

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